天地返しの手順

天地返しを行う時期は、「梅雨明け後、20℃以上の気温が10日以上続いたころ」と言われています。

写真は、ひよこ豆味噌を琺瑯の容器から、ボウルにあけた時のものです。

下の方は、まだ白米麹が残っていますね。

天地返しの手順

  1. ラップを外し、カビがないかチェックする。
    カビがあったら、その周りの部分も合わせて取って捨てる。
  2. 容器の中の味噌を全てボウルにあける。
    手でかきだしてOKです。
    醤(液体)は、旨味が凝縮していますので、捨てずに一緒にボウルにあけます。
    容器についた味噌を取る際に、ゴムベラなどを使ってください。
    特に、金属のスプーンなどを使うと、琺瑯を傷つけてしまうことがありますので、気をつけてくださいね。
  3. 容器を洗って、熱湯をかけて、逆さにして乾かす。
  4. ボウルの中の味噌をよく混ぜる。
  5. 乾かした容器に味噌を戻す。
    最初に小さく丸めて投げ入れましたが、今回やると飛び散るだけなので、投げ入れなくても大丈夫です。
    水分も多いので、味噌を容器に入れた時に、容器と味噌の間に隙間ができないからです。
  6. 全部戻したら、平らにしてラップをしっかりはります。
  7. 重石を乗せて蓋をします。

これ以降は、カビがはえにくくなりますので、マメにチェックしなくても大丈夫です。
これから夏にかけて暑い日が続きます。
部屋の温度が35℃を越えるような場所には置かないようにしてください。
日があたらない場所で、風通しの良いところに保管してください。

味噌をあけるボウルがない場合

講座の時と違い、家に大きなボウルがない方も多いと思います。
ボウルがなかったら、よく洗ったお鍋でもOKです。

一度にあけるボウルや鍋がなかったら、カビがなかったら、これまで入れていた琺瑯などの容器の中でよく混ぜてください。
カビがあった場合、しっかり取れば良いですが、ヘリに付いているのが残ってしまうことが多いので、ヘリの部分もしっかりとれば容器の中で混ぜてもOKです。

ただ、琺瑯の容器は金属のスプーンなどでヘリを取ろうとすると、容器を傷つけてしまいますので、くれぐれも注意してくださいね。

容器でよく混ぜたあと、お鍋やボウルなどに分けて取り出し、その後詰め直しましょう。