茶藝で製造を禁止されたことがあるお茶と麹で発酵させたお茶をいただく

巴里さん主催の新年最初の茶藝に参加してきました。

製造を禁止されたことがあるお茶(茶膏)

「茶膏」は大量の茶葉(プーアール茶)を延々と煮込み、練って固める製法で硬い飴状の塊のお茶。
あまりにも手間がかかりすぎるため、その製法を政府に禁止されていた時期があったそうです。
今は、機械が作業するのでそのお茶が復活。
千年の歴史がある世界初のインスタントティーで、お湯を入れて溶け出すさまは、インスタントコーヒーのような感じで、葉っぱごといただけるお茶です。
生と熟成したものの両方をいただきました。
味は甘さを感じました。
色は熟成されたものの方が、より濃いコーヒーのような色です。
個人的には、生の方がより甘みを感じましたが、時間をおいて飲むとまた違った味わいになりました。

麹で発酵させたお茶

麹で発酵させたお茶は2種類。
上の写真が「老茶頭(らおちゃとう)」。

塾プーアール茶を作る工程の中で麹菌による後発酵において、茶葉同士が固まり、それがほぐしきれなかったもののことを言うそうです。

味は渋みと苦味がより感じられました。
ですが、このお茶も時間をおいて、何度かいただくとその度に味が変わり、よりマイルドになった感じがしました。

もう一つが茶化石

同じように麹菌による後発酵において、茶葉同士が固まる作用を利用してより丹念に熟成させたもの。

外観が化石のように見えることが特徴。
さらに、茶馬古道で取引に使われていた銀の欠片に似ていることから「砕銀子(すいいんず)」とも呼ばれるそうです。

このお茶は、もち米のような香ばしい香りがするのが特徴。
また、その香りがするかどうかがいいお茶かどうかの目安だそうです。

もちろん、香ばしいもち米のような香りがしました。

3種類いただいた中で、一番香りが強く、より甘さを感じました。

上の写真の左から、茶化石、老茶頭、茶膏(熟、生)の茶葉と出したお茶です。
色もだいぶ違いますね。

お料理は別ページにまとめました。