京都まなびの旅:その2「修学院離宮」は小国だった

菌塚の後に、修学院離宮に行ってきました。

見学は予約が必要だが、当日枠もあり

修学院離宮は、桂離宮や仙洞御所などと同様、事前の予約が必要です。

予約方法は、宮内庁のWebサイトにも記載があるように以下の通りです。

  1. 事前予約
    1. 郵送
      往復葉書にて、参観希望日の3ヶ月前の月の1日から希望日の1ヶ月前の日のものまでの消印有効
    2. Webサイト
      参観希望日の3ヶ月前の月の1日午前5時から希望日の3日前午後11時59分まで
    3. 窓口
      参観希望日の3ヶ月前の月の1日から希望日の前日まで京都事務所参観窓口(8時40分~17時)で受付。
      (未確認:都内の宮内庁でも受け付けているらしい)
  2. 当日予約
    当日11時頃から先着順に,参観時間を指定した整理券を配布し,満員となり次第,受付は終了

※詳細は修学院離宮参観申込要領のWebサイトでご確認ください。

 

ちなみに、Webサイトの予約の枠はめっちゃ少ないです。

ハガキが有効な手段ではありますが、1ヶ月前までに申し込まなければならないので、急に行きたくなった場合は、前日までの窓口に行くか、当日予約しか手段はありません。

Webサイトには、宮内庁京都事務所でとありますが、東京の宮内庁(皇居内)でも大丈夫だという話を聞いたことがありますが、確証はありません。

 

11:00に間に合わなくてあせるが平日はだいたい大丈夫らしい

この日の京都は、5月だというのに最高気温が35℃近くになるという異常気象でした。

この日は、自宅から京都に向かったのですが、京都駅から地下鉄で松ヶ崎という駅で降りてタクシーを拾っていこうと思っていました。

ところが駅を降りて、地上に上がってみると、車通りが少なく当然タクシーが来る気配はありませんでした。

歩きながら拾おうとしましたが、結局拾えず、修学院離宮まで30分ほど歩きました。

おかげで、11:00到着予定が、11:30になってしまいましたが、平日だったこともあり、整理券の配布にどうにか間に合い、13:30からの見学に参加できることになりました。

あとで聞いた話ですが、平日であれば11:00過ぎてもいっぱいになってしまうことはほとんどないそうですが、確約できないとのこと。

土日祝日は、11:00の時点で並んでいないと難しいことが多いようです。

また、大型バスでいらっしゃる一行がいると、平日でもダメなことがあるそうです。

ちなみに、この日は金曜日でしたが、13:00過ぎに戻ってきたときは15:00の回にまだ空きがありました。

その広さに圧倒される

以前、桂離宮の見学に行ったことはあるので、見学時間も同じなのでだいたい同じぐらいの規模だと思っていましたが、最初のこの説明で唖然。

敷地面積は54万㎡で、桂離宮の約7.5倍。
東京ドーム12個分だそうです。

エリアは大きく分けて下離宮、中離宮、上離宮に分かれていて、そのエリアを結ぶ道路があります。

なので、見る場所としては、桂離宮の2.5倍ぐらいでしょうか。

ただ、歩く距離は断然長いです。

見学時間は約80分ですが、ほぼ歩いている時間といっても過言ではありません。

しかも、「上」とか「下」とかの文字がある通り、アップダウンもそれなりにあり、砂利道が多いので、それなりの装備で出かけることをお勧めします。

間違っても、ヒールやサンダルはダメです。

日陰も少ないので、帽子がオススメです。
日傘でも良いですが、アップダウンも多く、細い通路もあるので、帽子の方が良いと思います。

上の写真は、下離宮から上離宮や中離宮に向かう途中、上離宮と中離宮の分岐のあたりの写真です。

奥の尖った山が比叡山。

そちらの方に向かっていくと上離宮。右側に行くと中離宮となります。

ちなみに、見えている比叡山以外の山は、修学院離宮の敷地にあります。

この写真は、中離宮に向かう途中のものですが、ビニールハウスが見えるあたりまでは、修学院離宮の敷地になります。

ここは、田畑もあり、一つ前の写真の山なども修学院離宮の敷地にあることが、桂離宮などと決定的に違うところです。

田畑は、地元の農家さんと契約して面倒を見てもらっているそうです。

この敷地内だけで自給自足できそうで、さながら「小国」のように感じました。

中離宮

客殿

この襖の絵は、鯉の上に網が描かれていますが、網を破って鯉が逃げてしまうとか。

なので、網を何回も描き直してきたそうです。

上離宮

隣雲亭から浴龍池を見下ろしたところ。

ここが修学院離宮の建物の中では一番高いところにあります。

ここからの眺めは絶景ですね。

いつまでも居たくなる場所でした。