辻井伸行氏のバラードを聴く

昨夜は久しぶりの辻井伸行氏のコンサート。
今回は「バラード」がテーマでした。

  • シューベルト:4つの即興曲 Op.90, D899
  • スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番 Op.53
  • ショパン:4つのバラード
  • (アンコール)ショパン ノクターン 第8番
  • (アンコール)組曲「Ray of Water」よりピアノソロメインテーマ
  • (アンコール)ショパン 革命のエチュード

スクリャービンって誰?

この状態で曲を聴いたので「なんだこれは⁉️」でした。
リストやラフマニノフを聴いた時も、弾ける気がしなかったのですが、この曲はさらにそれを上回る感じ。
ピアノだけとは思えない複雑な凄みのある曲に感じました。
調べたら、スクリャービンは1872〜1915という年代なので最近の方なのですね。
あのホロヴィッツ氏がピアノを始めたばかりの頃、スクリャービンの前で演奏したことがあり、早く本格的なピアノ教育をするようにと母親に助言したそうです。

速くて正確

シューベルトの即興曲、4つのうち2つは過去にチャレンジしたことありましたが、辻井氏の演奏は速い速い😵
あのスピードは無理です。
そうか、あの曲はもっとアップテンポなのねと思った次第です。

速いところはめっちゃ速く、とはいえ全体的に速いわけでもなく、曲として聴いた時にその速い部分に違和感を感じさせないところがすごいのかも。

革命のエチュードは相変わらずのクオリティ。
彼のこの曲を聴くと、なんだか安心します。
ま、練習曲ですから彼にとっては朝飯前なんでしょう。
アンコールの2曲目は、天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典で披露された曲の一部。
ここで聴けると思わなかったので、うれしかったわ。

途中で、ぐらっと揺れた時はびっくりしたけど、何事もなかったように演奏続けていました。