自由の女神を見に行く

【この記事は昔のサイトから引っ越し&リメイクしてきたものです】

自由の女神

USオープンの興奮も覚めやらず、今日も試合開場に行こうかと思ったが、とりあえず、自由の女神に行くことにした。

ホテルから一番近い駅から地下鉄に乗ろうと、駅でワンデイパスを購入しようとする。ところが、3台ある自動販売機のうち、1台がメンテナンス 中、残りの2台は札が使えなくなってた。カードで購入しようとがんばったが、この日もだめだった。ほんとにクレジットカードは使えるのだろうか…保安官 に、メンテナンス中の機械を待てといわれ、しばらく待つことにした。

ところが、なかなかメンテナンスが終わらないので、駅のおねぇさんに、硬貨に両替してくれと頼んだが、機械でやれといわれ、なおいっそういらいらしてきた。そこへ、「日本人ですか?」と聞いてきた、関西弁のおねぇちゃん二人組に声をかけられた。

自分たちは、メトロポリタン美術館に行きたいんだけど、どうやって言ったらいいかわかんないといってきた。地下鉄はわかりやすいといわれたけど、さっぱりわかんないから教えてくれと。

私たちも詳しいわけではなかったが、とりあえず、どこどこで乗り換えればいけるといってあげたが、今度は、「to Downtown」と「to Uptown」の意味がわからないといってきた。どこが基準なんですかと。^^; 自分たちを中心に、番地が大きいほうがUptownで小さいほうがDowntownだと教えてやったら、納得したようだ。

一通り教えた後、この子達は大丈夫なのだろうかと不安になるが、まぁ、そんな危ないところではないので、何とかやっていけるだろうと・・・それにしても、現地の人ですかといわれたのはびっくり。どう見ても、私たちは観光客の格好なのにねぇ~。

そこへようやく、メンテナンスが終わり、、早速パスを購入しようと1ドル札を4枚入れたところ…機械が故障してしまった。チケットは出てこなくて、エラーメッセージだけが表示された。

保安官の人もびっくり。その場にいたメンテナンスの人に、お金を返してやってくれといってくれたが、彼はそれは私の仕事ではないからできないと いわれてしまった。さすが、アメリカだわ。しかたないので、彼らの言うとおり、時間と駅の名前と販売機の番号を控え、その場を後にした。

もともと、その機械のある改札からは目的の場所にいけないことが途中でわかったので、別の入り口から入ってワンデイパスを買う。最初っから、こっちで買っていれば無駄な時間はなかったのに…大失敗!

朝からハプニング続きだったが、自由の女神のあるリバティ島に行くフェリー乗り場に近い駅で降りて、フェリー乗り場のあるバッテリーパークを目指す。

チケットを買って、フェリーに乗る前に、空港と同様のセキュリティチェックがある。テロ以来、このセキュリティチェックはずっと続けて行われて いるらしい。といっても、とりたてて厳しいチェックではなかったけど…あ、いとうちゃんが、ベルトを取れっていわれてたっけ^^;

フェリーに乗って約20分。リバティー島に到着する。バッテリーパークから見た自由の女神は、ちっちゃいなぁって思ったけど、島に近づくにつれ、 やっぱり大きいやという印象に変わる。ワールドトレードセンターがない今、自由の女神を見て初めてニューヨークにきたという実感がわいた。

自由の女神のてっぺんに上る階段があるのだが、テロ以来中の入場は禁止されているため、残念ながら外からの見学だけだった。今度来るときは、中にも入れるとよいのだが…

その後、マンハッタンに戻り、地下鉄でJCBプラザにミュージカルのチケットを受け取りに行った。そのついでに、地下鉄の駅でのトラブルをお話して、$4を返してもらえるよう交渉してもらった。調べて、2週間ぐらいで小切手を送ると。ま、戻ってくれば恩の字かなぁ。

チケットをもらう際、今日の開演時間が20:00から20:30に変更されているので注意してくださいと言われた。なぜかというと、タイムズス クエア一帯で、NFLの開幕セレモニーが行われるため、劇場にたどり着けない人がいるだろうという配慮かららしい。えぇ~!そっちの方が見たい…と私は 思ったが、チケットはキャンセルできないのであきらめた。
とりあえず、ホテルに戻った。開幕イベントの準備は着々と整っていた。すでに、ブロードウェイと7番街の通りは歩行者天国になっていた。歩道や交差点など には、たくさんのバリケードも設置されていた。イベントはすでに始まっており、司会の人がアシスタントの女の子とじゃれあいながら、チームの紹介をやって いる。

この日初めてホテルのレストランに入った。1Fにオープンカフェっぽいつくりのしゃれたレストラン。そこで、かなり遅いランチを取っ た。テラス側の席で、行き交う人を見ながらゆっくりと食事する。スクリーンが見える位置ならよかったのだが、ちょうどスクリーンとスクリーンの間にホテル があり、席からはスクリーンは見えなかった。でも、あんまり有名ではないアーチストのライブが始まっており、外は大音響が流れていた。

警備にあたっている警察官も、任務そっちのけで(?)、スクリーンを見ていたり、マクドのポテトをほおばっていたりする。どの人も、見えるところに 拳銃と警棒を下げているので、見た目は恐いんだけど、勤務中にそういうことをできるのってすごいと思う。日本だったら、抗議の電話が警察に殺到するんだろ うなぁ…

タイムズスクエアの近くのサンリオショップに、キティちゃんのNY仕様のお土産になりそうなものが売っているらしいので、それを見に行 くことにした。最初は、歩いていこうと思ったんだけど、タイムズスクエアに近づくに連れて、人がだんだん多くなり、そのうち身動きが取れなくなってしまっ た。さらに、中心に向かおうとバリケードの隙間を通ろうとしたところ、警察官にだめだと言われてしまった。

しょうがないので、地下鉄に乗って町の中心に向かった。駅を降り地上に出るとびっくり。すごいことになっている。まだまだメインのボンジョビのコンサートは先だし、有名な人が来て応援合戦するイベントもまだだし…すごい熱狂だ。

目指すサンリオショップに行くには、途中でバリケードの隙間を通らなくてはならなかった。警察にだめだといわれたが、そこの店に行きた いといって通してもらった。やっとの思いで、サンリオショップに到着したら…今日はNFLの開幕イベントがあるから臨時休業するという張り紙が… ;_;

せっかく、大変な思いできたのにとっても残念。しかたなく、またまた人をかき分け地下鉄に乗り、ホテルに戻った。ホテル前も、さっきとは大違いで、かなりの人出になってる。ホテルに戻るのも一苦労だ。これが目当てでNYに来る人もいるんだろうなぁ…

ホテルのコンセルジュに、明日の空港までのシャトルの予約を入れてもらおうとする。しかし、話してみると様子が変だ。予約といっても時 間を聞かれることもなく、シャトルバスのチケットしかくれない。しかも、行きよりも高い!。チケットをくれるときに、ここからシャトルバスに乗って、グラ ンドセントラルでJFK行きのバスに乗り換えろといってる。どうやら、行きに乗ったシャトルとは違うらしい。で、時間は何時なのかと聞いたら、毎時00分 と30分に出ているようで、来たらそれに乗れといってる。どうやら、予約は不要だったようだ。しかし、あのコンセルジュ、私たちがきょとんとして理解不能 になっているときに、まくし立てるようにだ~~~っと言われた。ちょっとむかつく。

部屋に戻り、外のイベントは部屋の窓から見ながら、テレビでUSオープンを見ていた。現地では、メインスポンサーのAMEXのCMをやっているのだが、これがまたよくできていておもしろい。メイキングビデオの中にCMが入っているので、こちらを見てね。ただし、リアルプレイヤーが必要です。

CMは、カプリアティ、セレス、ロディックの3つのパターンがある。私は、これのカプリアティ版が好き。あのオレンジをワンバウンドで投げたらおもしろかったんだけど…無理か。セレス版も笑える。よく本人が引き受けたものだわ。

と、別のCMが出てきた。ベッカーとマッケンローのエキシビションマッチを、土曜日の19:00からやるというCMだ。「見たい。見たい。見た~~~い!!」でも、そのころはもう日本。絶対、WOWOWでもやってくれないだろうなぁ…

さて、ボンジョビのライブも佳境に入ってる中、ミュージカルの劇場に向かう。ホテルから地下鉄の駅に行くのも大変なぐらいになってし まった。イベントは20:00に終わったが、ちゃんと時間通りに終わるのがすごい。たぶん、そうじゃないとミュージカルを見に来た人たちや、劇場からのク レームに合うのだろう。

劇場に到着し、席についた。すごく小さな劇場だったのでびっくり。最後尾まで、30列ぐらいしかないのでは。私たちの席は、真中やや左。でっかい人がいると見にくいが、幸い大きな人が前でなくてよかった。

私は不覚を取って、2幕目の最初の方で爆睡してしまった。^^;

話の展開上は、支障はなかったんだけど、ちょっと残念。それと、やっぱり英語力が必要だわ。結構、受けを狙っているせりふがあったんだ けど、半分以上一緒に笑えなかった。その場の雰囲気で笑ったシーンもあったけど…。日本でももうすぐ公開されるMAMMA MIAぐらいにしとけばよかったかしら。

小さな劇場だから、声もよく通るし、舞台もよく見えるし、なにより出演者のレベルがすごい。日本でもいくつかミュージカルを見たことは あるが、大劇場だったせいもあるか、あんまり感動はしなかったけど、やっぱり本場といわれるだけあってすごい。日本でも同じ値段になるけど、その何倍も感 動したわぁ。

その後歩いてホテルに戻る。ブロードウェイも7番街も、祭りの後状態で、道にはハンバーガーなどを食い散らかしたあとが…これがまた、 足の踏み場もないほど散らかっている。それまで、NYはきれいな街という印象だっただけにびっくり。でも、次の朝には跡形もなく片付いていたんだよねぇ。 それもまたすごい。

あぁ、長いようで短かったわ。明日は帰国。