初めての全米オープンテニス観戦へ

【この記事は昔のサイトから引っ越し&リメイクしてきたものです】

いよいよUSオープン観戦

今日は、今回のたびのメインイベント、USオープンテニスを見に行く日であった。朝、ダンキンドーナツで朝ごはんを食べて、タイムズスクエアまで歩いて、そこから出ている地下鉄に乗って、会場に向かう。

 

タイムズスクエアは、碁盤の目になっているNYの道路に、斜めに通っているブロードウェイがあるが、7番街とブロードウェイの交差する ところにある。交差点には三角地帯見たいのがあって、なにやらイベントをやるみたいで、コンサートのような舞台のセッティングを行っていた。こんな通りの 真ん中でコンサートでもやるのか?と、スケールのでかさに驚いた。このイベント会場、次の日になってようやくなぞが解ける。

NYの地下鉄には初めて乗る。タイムズスクエアの駅は、いわゆるターミナル駅で、10本ぐらいの地下鉄の路線が出ている。階段を下りて すぐ地下鉄が走っており、さらにちょっと階段を下りると、別の線が走っている。東京の地下鉄では絶対にありえない。丸の内線や銀座線は、わりと浅いところ を通っているが、それよりもちょっと浅いところであった。

7番の地下鉄の乗り場は、たまたま改札を通ったところからは、ものすごく遠いところにあり、まるで国会議事堂で降りて永田町まで歩いて 乗り換えるぐらいの距離があり驚く。タイムズスクエアは、NYの中心であり、通勤ラッシュもあったせいかかなり人が多かったが、乗り換えのほうに行くに 従って人が少なくなり、いとうちゃんは、ちょっとびびりモードだった。

subway

ようやく乗り場になって、止まっている電車に乗ろうとしたところ、ドアが閉まってしまった。いきなり閉まるなんて…油断していたわ。隣のホーム に折り返しの電車が到着したが、これがびっくりするぐらいぼろい電車で、いとうちゃんは、さらに泣きモードになる。ちょうど閉まってしまった電車は、新し めのシルバー(アルミ)の電車だっただけに、もう一本待つことにした。ところが、次の電車も同じ赤のぼろい電車だったので、しかたなく先に発車する電車に 乗る。

NYの地下鉄は、冷房が効いていてかなり寒いとガイドブックに書いてあったが、この赤い電車は冷房がないみたいで、窓が開いていた。この日は、朝から結構暑くて、いとうちゃんは、すでに汗だくモード。さらに泣きが入ってきた。

赤い電車だけは、冷房がないものと思い、シルバーの電車が来るまでまとうかとも思ったが、すれ違う別の赤い電車も、他の車両も窓が閉まっているから、おかしいと思い、泣きが入っているいとうちゃんを説得して、別の車両に移ることにした。

すると、この車両は冷房が効いていてちょっと寒かった。いとうちゃん、かなり生き返り、元気になる。車両をよく見てみると「Air Conditioned Car」という文字が…冷房車とそうじゃない車両があるということを勉強した。

10分ぐらい走ると、イーストリバーになり、地上に上がる。この先はずっと地上を走るが、フラッシングメドウまでは、タイムズスクエア から30分近くある。Hawaiiのときもそうだったが、NYでもバスも地下鉄も、座席はかなり硬いシート(というか板)で、日本の乗り心地を求めたいと うちゃんは、またまた泣きが入ってくる。

そうこうしているうちに、車窓の右側にナショナルテニスセンターが、左側にシェイスタジアムが見えてくる。次の駅だぁ…と思った ら、突然アナウンスがあり、みんな車両から降りる。なんか、この電車ちょっと変だなぁと思っていたら、車両故障があったみたいで、次の電車をここで待つこ とになる。ま、だいたい5~10分おきに走っているから問題はないんだけど。

ちょっとしたアクシデントがあったが、無事に会場の最寄り駅に到着する。駅の目の前に、シェイスタジアムとナショナルテニスセンターがある。どちらも、すごくでかい。

駅を歩いて10分ぐらいかなぁ、ナショナルテニスセンターの入り口がある。この日のチケットをネットで予約していたので、窓口で予約番 号を言って引き換えてもらう。予約番号と使ったクレジットカードとID(パスポート)が必要だと書いてあったのに、予約番号だけでOKだった。^^; 窓口のおにぃさんは、いいチケットだねぇといってくれた。

そりゃぁ、この日のために買ったチケットは、コートサイドの席(左の図の星のあたり)。ひとり$475だもん。だいぶ奮発したわ。せっかく行くんだ から、スタジアムの一番上から点のような人間を見るのではなく、近い席でみたかったし。何日かチケット情報は目にしていたが、一番上のほうの席$44 と$57の席しか売ってなかったので、もういっぱいなんだとあきらめていたある日、コートサイド席が売りに出されていたので、かなり悩んだ末に購入した。

ところがこの日、カプリアティの試合のときは結構人が入っていたが、それ以外は意外とがらがらだった。やっぱり、準決勝、決勝以外の平日は、当日売りでも大丈夫なんだと勉強した。ただし、上の方の席だけだと思うけどね。

試合は11:00からで、まだ始まりそうもなかったので、とりあえずいろんなショップを見て回り、お土産をゲットする。Willson ショップで、テレビとかでよく見る選手にサインをもらうための大きなボールが売っていた。いとうちゃんが、絶対これを買わなくちゃと張り切っていたの で、$40もしたのに購入してしまう。サインペンも一緒にくれたので、ラッキー。

その後、会場内をちょっと見て回るが、ジュニアの選手はたくさん見かけるが、たぶん今日練習しているであろう、ヒューイットとかアガシとかは見つからない。この分では、ビッグボールに誰のサインもなくもって帰る羽目になってしまう予感が…^^;

速報版を見ると、この日のアーサーアッシュスタジアムの第一試合、ウッドブリッジ&ビヨルクマンの試合のファーストセットが終わっていた。この試合は楽しみにしていたダブルスの試合だったので、とりあえず試合を見にスタジアムに入る。

アーサーアッシュスタジアムでの私たちの席は、HPの席の案内では、選手が入退場する角の入り口の真上ぐらいであったが、実際に見てみると、一番端っこではあったが、前から3列目というこの上なくいい席であった。

ウッドブリッジ&ビヨルクマンのダブルスは、とっても貫禄があった。対戦相手のアメリカのペアはぜんぜん知らないペア。この日は4回 戦。日本では、WOWOWでもTBSでもダブルスはやってくれない。WOWOWは決勝とかぐらいならやってくれるかもしれないけど、お目当ての選手がそこ まで残っているとは限らないし。この二人は、結構いい年なんで、男子ダブルスでありながらパワーテニスではない。エースもちょっとはあるけど、ちょっとは ラリーが続くので、勉強になる。ボレーのタッチといい、意外なコースに打ったりとか。

試合が終わって、ベンチの後ろにボールを持って立っていたら、ビヨルクマンが気づいてくれてサインしてくれた。記念すべき第1号。とこ ろが、ウッドブリッジは気づかずにコートを後にされてしまい残念。さすがに、サインをもらったのは私だけだったからなぁ。他にもいれば呼び止められたの に。悔いが残る。

次の試合は、モーレスモとカプリアティなんだけど、他のコートの試合も見に行きたいので、とりあえず、隣のアームストロングコートに向 かう。このコートの1試合目が終わり、今日の私の注目の試合のひとつであるナブラチロワの女子ダブルスの試合がはじまるので、コートの後ろのカメラマン席 の隣を陣取る。ベスポジ!

アーサーアッシュスタジアムもそうだったけど、こっちのコートもガラガラ。朝早いせいもあるけど、ダブルスってのと平日というのも要因 なのかしら。ナブラチロワがコートに現れると、客席から声援が巻き起こる。さすがに人気者だ。ご年配の方々が、続々とコートに詰め掛けてくる。

45歳とは思えないぐらいの体つきだが、さすがに細くなったような気がする。といっても、私が実物を見たのは高校生のころに日本であったライオンレディスカップ(ふるぅ~~~い!)で見ただけだからなぁ。

ラケットは、プリンスのMOREシリーズと思われるが、金色のフレームってあったかしら。

ホテルで毎日くれた新聞に、ナブラチロワの記事が載っていた。女ダブのパートナーは、ナブラチロワが始めて4大タイトルのひとつを取っ たとき(Wimbledonかな?)に生まれ、ミックスのパートナー(パエス)はプロに転向した年に生まれたと。^^; 女ダブのパートナーの子なんて、下手すると自分の母親と同じぐらいなはずなのに、気後れしないのかしらと思ってしまう。偉大なるプレーヤーだし…

この日の対戦相手は、ディメンティワ&フサロワ。第6シードだけあって、すきがなくナブラチロワ組が攻め込まれる。1セット4-5ダウンのときに、終わるころまたサインをもらいに来ようと席を立った。

#結局このペアは準優勝していた。

アーサーアッシュスタジアムでは、カプリアティとモーレスモの試合の第1セットをカプリアティが取っていたため、この試合を見に席に戻る。

この二人、すっごい身体している。ナブラチロワが華奢に見えるぐらい、たくましい。しかも、ふたりともストロークがかなり速い。カプリアティはともかく、モーレスモのストロークが意外と速かったのでびっくりした。

第1セットに続き、第2セットもかなりせっていて、第9ゲームをカプリアティがブレークして5-4として、サービスフォーザマッチと なったにもかかわらず、それまで結構よかったサービスが、入らなくなりそのゲームをブレークされ、タイブレークとなりそのセットを落としてしまう。

私は、これでカプリアティが勝って、サインをもらって、ナブラチロワの試合を見に行こうと思っていたのに、予想外の展開になってしまっ た。客席は、カプリアティの応援だけでなく、モーレスモの応援も多く、席はかなり埋まっていてかなり盛り上がる。この雰囲気をもうちょっと味わいたくて、 そのままこの試合を見た。

結局試合は、モーレスモの大逆転勝利。サインをしてもらおうと子供たちにまぎれて陣取る。私の番になり、彼女は今まで持っていたペンを 返し、私が持っていたペンでサインしてくれた。ところが、彼女は私が持っていたペンで、残りのすべての人のサインをしてしまい、そのままそれを持ってコー トから去ってしまった。記念すべきペンだったのに、とても残念。ま、日本から用意したペンを持っていたので、大事には至らなかったが…

とりあえず、アームストロングコートに戻ると、ナブラチロワの試合は終わってしまっていた。とても残念だった。このコートでは、男子ダ ブルスのブライアン兄弟の試合が始まっていて、ちょっと見ていたが、4人ともビッグサーバで、サービスだけで試合が終わってしまっていていまいち勉強にな らなかったので、スタジアム内で陸続きとなっているグランドスタンドコートで行われている女子ダブルスを見る。

第1シードのレイモンド&スタブスとクライシュテルスペアの試合だった。クライシュテルスといえば、去年のUSオープンで、杉山と組ん でいたのにいきなりデフォしたんだよねぇ。この試合、第1セットはクライシュテルスペアがとっていた。ストローク力に物を言わせ、レイモンド&スタブスの ミスを誘っていた。ふたりとも、おどろくほど凡ミスは多かった。第2セットもせっていたが、このミスの多さでは勝敗は目に見えていたのと、アーサーアッ シュスタジアムでは、ヒューイットがすでに6-1で1セット取ってしまっていたので、見れなくなるといやなので、アーサーアッシュスタジアムに戻った。

ヒューイットを間近で見るのは初めて。足の速さ、フットワークの良さはテレビで見るとおりだと思ったが、ハードコートなのにクレーコートのように足 を滑らしたりしているところなんで、とてもじゃないけど真似できない。すぐ怪我するのが目に見えており、彼の身体が心配になる。ま、それなりのトレーニン グもしてるし、筋力もついているんだろうからそれほど心配しなくてもよいのかもしれないけど、あれだけはまねできないと思った。

それにしても、アーサーアッシュスタジアムは、カプリアティの試合のときほどの観客は残っていなくて、観客は対戦相手のモロッコのエル アノーイの応援が多くて驚いた。ヒューイットはNYではあんまり人気がないみたい。去年、人種差別発言をした影響もあるかもしれないけど、やっぱりオース トラリア人に去年優勝されたからかなぁ?

観客の応援を受けたエルアノーイが、その後がんばり第2セットはタイブレークまでいって後一歩というところまでいったのに、ヒューイッ トにとられてしまった。あ、これで第3セットはすぐ終わって、ある意味で一番楽しみにしているヒンギス&クルニコワの試合を見にいけると思ったんだけ ど…第3セットはエルアノーイが接戦をものにして勝ってしまった。第4セットは、ヒューイットが圧倒したが。

エルアノーイはとてもいい人だった。負けたのに、ヒューイットのサインを待っている人の中から、サインをせがまれると快くサインに応じていた。結局、サインを待っているほとんどすべての人に丁寧にサインしてあげていた。

ヒューイットの応援は少なかったが、サインの列はある意味で一番多かった。そのほとんどが子供だったが、小さい私はこのままじゃサインがもらえないとちょっとあせる。で、子供の頭の上からボールを差し出せるポジションをゲットし、そのときを待つ。

エルアノーイに続き、ヒューイットにもサインをもらう。ヒューイットのサインはかなり簡単だった。^^;ま、かなりの数を消化しないといけないからしょうがないのかもしれないけど。

席に戻ると、USTAの人といとうちゃんがお話していた。写真を撮ってくれるというので、お言葉に甘えて撮ってもらった。夜の試合も見るのかと聞か れたので、夜の試合のチケットはないのでこれで帰るといったら、残念だといってた。で、その席のチケットはいくらだったのかと聞かれ、チケットを見せたら びっくりしていた。私は、ここからただでたくさん見れるのにと言ってた。^^;うらやましいわ…

で、とりあえず、ヒンギス&クルニコワの試合がやっている、アームストロングコートに向かった。しかし、試合は終わったばかりだったらしく、その次のミックスの試合が始まったいた。とても残念!!

グランドスタンドコートで、レイモンド&ブライアンのミックスダブルスをやっていたのでそっちを見に行く。これをこの日の最後の観戦試 合と決め、試合を見た。レイモンドのうまさが光った試合だった。女ダブのときと打って変わりミスが少なく、男子のサーブやストロークを軽くいなして、相手 の女子に球を集め、おいしいところをブライアンが決めてくって感じだった。この試合が、ある意味で一番勉強になった試合だった。

コートの後ろから観戦していたが、試合が終わりそうになったときに、ベンチの後ろの席に引っ越した。で、試合終了後、引き上げる際にサ インをもらおうと。レイモンドは気がついてくれてベンチの後ろのほうに来てくれたが、ブライアンが帰ってしまいそうだったので、「マイク!」と声をかけた ら気づいてくれた。よかったぁ~~~名前間違えなくて^^; ボブのほうだったら大顰蹙だったわ。^^;

このペアは、人気があるせいか、サインをねだる人もそれなりに多かった。もう、日も沈み、帰ろうということになったが、かなりおなかがすいていたの で、会場内のハンバーガーショップで今日の夕食をとることにする。ハンバーガーをほうばりながら、大型スクリーンからちょっとだけ見えるヴィーナスvsセ レスの試合を見ながら。

とても、よかった。きてよかったし、$475のチケットをゲットしたのもよかった。

$40のビッグボールに6人の選手のサインしかないのはちょっと残念だけど、それもまたいい記念になった。

駅の反対側では、大リーグの試合も行われているようだった。見に行きたかったが、あんまり遅くに地下鉄に乗りたくなかったので、帰ることにした。

帰りの地下鉄は、シルバーの車両だった。これはさすがに冷蔵庫のようにエアコンが効いていた。嫌な予感がしたんだけど…その予感は、途中の駅で急に襲ってきた。^^;

あまりにも耐えられなくなり、途中下車して駅のトイレに行こうとするが、駅のトイレは、犯罪が多いため使用禁止となっており、近くの駄菓子屋さんに助けを求める。お店の人がとてもいい人で、トイレを貸してくれた。

お店でジュースを買って、お釣りをチップとして店長にあげた。外で私たちを入れてくれた人にチップを渡そうとしたら、いいんだといって くれた。同じアジア系の同士(相手の人はインドとかあっちのほうの人に見えた)なんで、助け合うんだ。というようなことを力説してくれた。ほんとに助かっ た。^^;

ホテルに戻り、ナイトセッションのアガシの試合を見て寝る。みんなに、レポートをメールしようと思っていたが、興奮して眠れないかと思っていたら、かなりお疲れだったみたいで、速攻で寝てしまったようだ。